下河原軕組は、軕倉の老朽化に伴い取り壊し、同じ場所に建て替えを行いました。

2012年(平成25年)のまつり後に、旧軕倉から収納品を運び出しました。軕は、旧軕倉横にブルーシートで覆い据え置きました。貴重品については、別の場所で保管されました。
同年、11月25日に、新軕倉へ引っ越し。
同年、12月19日に、軕組、関係者立会いの下、竣工式が行われました。

旧軕倉を解体する際に、梁は保存され新軕倉に再利用されました。1844年(天保15年)製の瓦は、新軕倉の中に展示されています。
また、旧軕倉を棟上げした際の木札が発見されました。それによると、旧軕倉は、1931年(昭和6年)に完成し、約81年間使用されていたことがわかりました。墨書きされた名前の中にご先祖の名前を見つけ、懐かしむ方々もおられました。他にも、戦時中に出征する住民を見送るために作成された、手作りの国旗も見つかりました。

新軕倉は、使い勝手を考え様々な工夫が凝らされています。手すりがレール式で開くことができるようになり、そこから装飾品の運び出しができるようになる、飾り付けが円滑に行えるようになりました。