下河原軕組は、老朽化に伴い、軕倉の建て替えを行いました。2012年(平成25年)11月に建て替えが完了しました。和風の重厚感のある倉ですが、使い勝手を考え様々な工夫が凝らされています。

建て替えの間、貴重品は別の場所で保管されていましたが、軕は大きすぎるため、ブルーシートで覆い、据え置いていました。

新しい軕倉は、手すりがレール式で開くことができるようになり、そこから装飾品の飾り付けや、物品の運搬が円滑に行えるようになりました。その他にも、古い倉の梁が再利用され、かつての面影を見ることができます。


旧軕倉の解体に当たり、いくつかの発見がありました。

古い軕倉に使われていた瓦は、1844年(天保15年)に製作されたものであることがわかりました。これは高田祭りでも最も古い遺物に含まれます。こちらの瓦は、新しい軕倉の中に展示してありますので、祭りの時期にはご覧いただくことができます。

また、古い軕倉を上棟した際の木札が発見されました。1931年(昭和6年)に完成し、約83年間お世話になっていたことがわかりました。木札の中にご先祖の名前を見つけ懐かしむ方々もおられました。

さらに、手作りの国旗も発見されました。戦時中、出征する人々のために作成し、旗を振ってお見送りしたそうです。

このように軕倉の中には、祭りのものはもちろん、日本の歴史も垣間見ることができます。